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      2015/12/10


認知症は加齢とともに発症しやすい病気ですが、高齢でなくても発症することがあり、「若年性認知症」と呼ばれています。若年性認知症は、早期発見が重要な鍵と言われています。

■若年性認知症とは

若年性認知症は、65歳未満で発症する認知症の総称で、その数は全国でおよそ3万7,800人と言われています(2009年厚生労働省調査結果)。年齢別では、人口10万人に対して44歳以前が5~10人、45歳から64歳では80人~150人となっています。

働き盛りの年齢で発症する若年性認知症は、高齢で発症する認知症と比べて社会や家庭において問題を抱えてしまうことも現実です。最も深刻なのは仕事に支障をきたしてしまうため離職せざるを得ず、経済的にも精神的にも大きな悩みに発展してしまうケースです。

その原因となる病気として挙げられることが最も多いのは、脳血管性認知症で40%です。続いて、アルツハイマー病が25%、頭部外傷後遺症が8%、続いて前頭側頭型認知症、アルコール性認知症、レビー小体型認知症などがあります。また、高齢者に発症する認知症は女性が多いのに対し、若年性認知症は比較的男性が多いのが特徴です。

■脳血管性認知症の原因と初期症状

脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化など脳の血管障害が原因で起こります。糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病がきっかけとなることが多いです。

特に気を付けたいのは、急性による大きな脳出血や脳梗塞です。この場合、意識障害や麻痺、言語障害などの症状が現れることが多いのですが、家族や周囲の人々は、それらの急性期の症状に目を奪われ、その症状が落ち着くと残された認知症の症状を見逃してしまうケースが多いのです。

例えば、理解や判断などの知的機能の障害、自ら何かを始めることができないなどの意欲の低下、人格の変化などです。これらの症状は家庭での療養中には保護的な環境下におかれるため顕在化せず、職場復帰をきっかけに顕在化することが少なくありません。たとえ完治していると思っても慎重に観察する必要があります。

■アルツハイマー病の原因と初期症状

若年性認知症を引き起こす病気の2番手であるアルツハイマー病は、「βアミロイド」や「タウ」という異常なタンパク質が脳内に溜まることで、情報を伝える神経の回路に悪影響を及ぼし、脳細胞を死滅させ脳が萎縮していくことで起こる病気です。

初期症状として、仕事がスムーズに進められないなどの「作業効率の低下」、自分から何かを始められない「意欲の低下」、などが挙げられます。ただし、これらはうつ病や更年期障害と間違われることも少なくなく、若年性認知症との区別が難しいこともあります。

■若年性認知症の予防対策

若年性認知症のなかには、脳血管性認知症やアルコール性認知症など、原因疾患によっては普段の生活を見直すことでその発症を予防できるものがあります。

<食生活の見直し>

栄養に偏りのないバランスの良い食事を心がける塩分、動物性脂肪、糖質、カロリーを摂り過ぎないようにする早食いは禁物。よく噛んで食事をするイワシやサバなどの青魚に含まれるDHAやEPAを積極的に摂る<運動の見直し>

適度に負荷のかかる運動を継続的に行う意識して有酸素運動を行う<生活習慣の見直し>

夜更かしをしないなど、規則正しい生活を送る禁煙をする暴飲暴食や過度な飲酒は控えるこのように生活習慣を見直すことで、若年性認知症の引き金となる生活習慣病を予防することができます。さらに脳の活性化のために、指先の運動を習慣づけてみたり、友達や仲間、同僚など人とのコミュニケーションを取ることも脳を刺激し、予防に効果的です。


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