『今すぐできる美容法』しもやけには!
2015/12/08
しもやけは、冬が過ぎて気温が上昇してくると自然に治ることが多かったり、遺伝や体質的な要因が関係したりするため、きちんと治療する必要がないと思われがちです。しかし、放置すると重症化するリスクもありますので、早めの対処が肝心です。しもやけになってしまった場合の治療法と、治療に使われる薬について紹介します。
■しもやけの治療に効果的な薬とは
しもやけは血流をスムーズにすることで緩和されるため、血行促進効果のあるビタミンEを含んだ内服薬や、ビタミンEやヘパリン類似物質が配合された軟膏を使うと効果的です。
また、皮膚が赤みをおびてかゆみがあるようなら、炎症を抑えるためのステロイド外用剤を塗るようにします。ステロイド外用剤はしもやけのようなかゆみの強い皮膚炎に対して抗炎症作用があります。特に、しもやけは掻きこわしによって症状が悪化しやすい病気ですので、早めにステロイド外用剤を使って短期間で治すことをおすすめします。かゆみが非常に強い場合には、かゆみを抑える抗ヒスタミン剤の服用も有効です。
■しもやけに使われるステロイド外用剤の種類
「ステロイド」と聞くと、その副作用についてのさまざまな情報が溢れていることから使うことをためらう方もいるかもしれません。しかし、ステロイド外用剤は種類が豊富で、効き目によって強弱が分かれており、症状に合わせて適切に使うことで早く治療することができます。
日本皮膚科学会の『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン』(2008年)では、医療用ステロイド外用剤の強さを5段階(1:最も強い=strongest、2:非常に強い=very strong、3:強い=strong、4:普通=medium、5:弱い=weak)で分けています。これは、軟膏の臨床効果を基準としており、ステロイド成分の強弱でありません。このうち、市販のステロイド外用剤では、3から5のランクを購入でき、主にストロングタイプとマイルドタイプの2つに分けられます。
ストロングタイプ基準の3:強い=strongに相当し、皮膚が赤く炎症を起こして強いかゆみをともない、掻きこわしによって皮膚の組織が壊れているときに使われます。
マイルドタイプ基準の4:普通=mediumおよび5:弱い=weakに相当し、症状が軽いケースのほか、敏感肌や乳幼児向けに使われます。
ステロイド外用剤は副作用を怖がることで、弱いレベルから使おうとする傾向があるようです。しかし、効き目が不十分な弱い薬を使い続け、逆に症状の悪化や慢性化を招くこともありますので、効き目が十分なものから使い始める方が良い場合もあります。
また、ステロイド外用剤は、軟膏、クリーム、スプレー、ジェル、ローションなどの種類が豊富に揃っています。一般的なものは軟膏で、刺激が少なく塗った部分を保護する役割も担ってくれますが、塗ったあとにベタつく感じが残ります。乾燥型、湿潤型どちらの患部にも使うことができます。軟膏のベタつきが気になる方には、クリームタイプがおすすめです。少し刺激があり、乾燥した患部に使われることが多いタイプです。ローションとスプレーは軟膏やクリームを塗りにくい頭部によく使われます。ジェルはカサカサして乾燥した患部や脂漏性(しろうせい)皮膚炎に適している剤型で、少し刺激があります。
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