『マイナー雑学』寝言、言ってる人はキケン!?
2015/10/28
マンガなどではよく見られる「寝言」。
いびきなどと違い、こちらは特別な事がないと
なかなか言わないようです。
「睡眠」については、今のところまだ、科学的に
よくわかっていないことが多いのですが、とりあえず、
今わかっている段階で。
人間の睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が
あることは有名です。 そして、夢を見ることが多いのはレム睡眠。
レムとは「Rapid Eye Movement」の略で、「急速眼球運動」と訳されます。
さて、「睡眠」とは脳の休息でもあるのですが、
当然脳が完全に休むと、心臓が止まって死んでしまいます。
そのため、脳は常にどこか一部分が動いています。
そして、その動く範囲は時間と共に変わり、
脳のほとんどが動いている、つまり眠りが浅い時が
レム睡眠であり、夢を非常に見やすい時なのです。
寝言を言うのも、このレム睡眠の時です。
とっとと結論を述べると、レム睡眠の時、人間の言語を
司る脳の部分、言語中枢が目覚めると、
寝言が出る、と言うことです。
ただし、単純に目覚めただけでは、寝言は言いません。
と言うのも、人間は眠っている時は、脳からの指令が
体に届かないような状態、一種の
金縛り状態になっているのです。
俗に言う「金縛り」現象も、この状態で意識が
目覚めた時に起こるものなのでは、と言われています。
もしも、この「金縛り」がなければ、人は夢の中での
行動を忠実に実行し、起き上がって動き出してしまいます。
それを防ぐためにも、生理的に「金縛り」しているのです。
しかし、日常での強いストレスや不安、興奮などが
積み重なると、この機能が衰え、寝言を言ったり、
夢遊病になったりするのです。 また、これらの原因以外にも、
年を取ってこうした機能が衰えても寝言を言いますし、
脳が未発達な幼い子どもは、睡眠中でも言語中枢が
刺激を受けやすく、寝言を言いやすい傾向があります。
他にも、先ほど挙げた「金縛り」機能を司る脳と
脊髄を繋ぐ部分、「脳幹(のうかん)」が何らかの神経病に
かかっていても、寝言を言ってしまうそうです
(この場合は、夢遊病なども併せて現れることが多いようです)。
ちなみに、寝言を言う人に話しかけるのは、
あまりお勧めできる行為ではありません。
何故ならば、寝言を言っている人は、それだけ普
通の人より眠りが浅い、と言うことです。
そんな状態で話しかけると眠りがますます浅くなり、
十分な睡眠を取ることが出来なくなってしまうのです。
たかが寝言でも、実は何らかの「注意信号」
である可能性あると言うわけです。
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