『マイナー雑学』美肌効果アリ!柿のチカラ
柿は、日本が世界に誇る果物のひとつ。古い文献にもその名を見ることができ、奈良時代にはすでに販売されていたそうです。16世紀になるとポルトガルをはじめ、諸外国によって欧米文化が輸入されはじめます。日本を訪れた外国人はそこではじめて柿を目の当たりにして、苗などを持ち帰り、そこから世界中に広まりました。
柿の学名は「ディオスピロス・カキ」。「神が与えし食べ物・柿」という意味で、「kaki」という日本語がそのまま使われています。現在でも「kaki」と銘打たれて欧米のスーパーに並ぶこともしばしば。「柔道(judo)」「盆栽(bonsai)」と同じように、日本語がそのまま英語になっているパターンですね。ちなみに、ゴルフクラブの素材で、柿の木(パーシモン)を使ったものがありますが、この「パーシモン」は主に北アメリカ産の「アメリカガキ」のことを指します。また、イスラエル産の種なし柿は「シャロンフルーツ」という名前でヨーロッパに出回っています。
現在、日本にはおよそ1000種以上の柿があります。しかしそのうち、700種あまりが「渋柿」です。ご存知の通り、渋柿は「干す」ことによって渋味が抜けます。これは渋味の成分であるタンニンが、干すことによって姿を変え、実の中にある「黒いゴマ」になって渋味を感じなくなるためです。「甘柿」も最初は渋味がありますが、熟す過程で自然とタンニンが変化するため、干さなくても美味しく食べられます。ちなみに干す以外にも、お湯の中に1日あまり漬け込んだり、アルコールをヘタのところにしみこませて密封したり、ドライアイスとともに密封して炭酸ガスに触れさせるといったことでも渋味は抜けます。
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